
中央:本覚克己流和 第十一代 大津育亮(おおつ やすすけ) 師範
左:当家の父/次期第十二代宗家指名を受けた柴田曠作(しばた こうさく・三番弟子)
右:現在氏名不詳(今のところ二番弟子と推測)
写真撮影:大津浩一様と推測(おおつ こういち・一番弟子)
更新情報
- (2025.07.22)7月22日 「書籍制作に向けて質問を募集します」を作りました。
- (2025.07.17)ウィキペディアの間違った一次情報源らしきを発見。(発行者:石岡 頁、署名:弘前柔道協会 創立九十周年記念 弘前柔道史、出版社名:弘前柔道協会、発行年:平成三年七月十日、引用ページ:P234,本覚克己流第十一代師範 大津育亮氏逝去)
- (2025.07.17)7月20日 NHK国際放送「NINJA TRUTH」放送時間が一部変更。
- (2025.07.13)7月20日 NHK国際放送「NINJA TRUTH」にて「本覚克己流和」が紹介されます。
- (2025.07.11)目指す順番を変えました。
- (2025.07.11)情報提供のお礼項目を作りました。
- (2025.07.07)稽古・体験希望のページボタンを作りました。
- (2025.07.07)ホームページ全体の整理をしました。
- (2025.07.01)「出来事」項目を追加しました。
- (2025.06.21)「活動目的」書籍化-案4を追加しました
- (2025.06.18)「活動目的」に1番・2番に私が目指すことを追加しました
- (2025.06.06)「情報収集に関するご協力のお願い」項目を増やしました。
出来事
- 参 加
- 7月20日
東京墨田区ひがしんアリーナにて、新風館武藝研究所・河野真通先生著書 「本覚克己流探求(壱)」上梓記念<体験会>に参加して来ました。
参加権のある方は、間違いなく参加された方が良い内容でした。 - 発 見
- 大津師範の「許状と印可覚」を発見。
今まで情報不明な点が仮説として見えてきました。 - 参 加
- 6月28日・29日
修武堂にて新風館武藝研究所・河野真通先生がお出でになり、本覚克己流和の研究稽古会を行いました。
沢山の学びを頂戴致しました。
書籍制作に向けて「質問」を募集します。

書籍制作に向けて、本覚克己流和への質問を募集する事にしましたので、可能であればお気軽にご協力お願い致します。
目的としては、完成した書籍が極力一方通行ではない内容にしたいと思ったからです。
先日素朴な質問を頂きました。
「古文書には相手から掴まれてからの行動が記されているが、殴ってきた場合にはどうするのか」という主旨で、普通に疑問に思う事だと思ったからです。
その他考えている点として、「相手がナイフ・太刀・単発銃を持っている場合はどうするか」などです。
[お答え出来る範囲]
(1)父・曠作や一番弟子の方々から聞いた範囲となります。
(2)当時の記憶の思い出し作業も兼ねているので、実験だと思ってお付き合い頂ける方は下記フォームより「お問い合わせ種別」から「書籍制作に向けて質問」を選んでください。
(3)質問を深堀りする意味で、こちらからメールにて詳細をお聞きする場合もございます。
※内容の掲載選択は当方一任とさせていただけますことを予めご了承ください。
NHK国際放送「NINJA TRUTH」


津軽古来の武芸「本覚克己流和」が放映されました。
NINJA TRUTH
かつて青森県津軽地方を治めた弘前藩には、「早道之者(はやみちのもの)」と呼ばれる忍者集団が約200年にわたり存在しました。
本稿では、彼らが果たした役割と、彼らが用いた独自の武術について探ります。
このたび、NHK国際放送「NINJA TRUTH」にて弘前藩の忍び「早道之者(はやみちのもの)」が修行した武芸「本覚克己流和」(ほんがくこっきりゅう やわら)の歴史と実伝を、私と修武堂の小山先生と修武堂有志の方々が実演・紹介しております。
海外向け番組ですので、日本語はありません。
※詳細は下記のNHK国際放送ホームページをご覧ください。
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/shows/3025222/
【活動目的】
津軽伝承の古武術 本覚克己流和の情報を出来る限り正しく後世に残したい思いで、父より承けた範囲で武術・史実情報の裏付け作業・記憶の思い出し作業を時間の許す範囲で徐々に進めております。
私は、当流派の故・大津育亮師範より「許状」を賜り、「後を頼む(第十二代 師範)」と託された故・柴田曠作(しばた こうさく)の長男です。
一言で言えば、古武術界の衰退の早さに危機感を感じた事と、本覚克己流和の歴史の流れに間違いがあり情報を正確なものにするための活動の一環です。
「具体的な私が目指すこと」は下記に記載しました。
- 大津先生への間違った情報の訂正
大津先生が亡くなった事で失伝とされている点。
大津先生は師範として全てをやり切って亡くなった点が抜けている。
間違った情報で大津先生の名前に傷を付けたくないという思いです。
秘密裡に事が進んでいたので、一般の方は事情を知る由が無いのは当然です。 - 古文書にある武術の復元を急ぐ
当初は私の存命中にどこまで復元できるのだろうかと、未知への開拓に悩んでおりました。
しかし、2025年6月下旬に新風館の河野敏博先生がわざわざ弘前までお越しになられた事で、私の記憶の思い出しが急加速し、また武術の細部復元に疑問があった箇所の構築、既に以前より研究を進められている事から多大なるヒントを得ることが出来ました。
予定を前倒しにして、古文書の範囲ですが技の復元の構築のスピードアップが期待されると思っております。 - 次期保存会の継承と分析を続けられる人を探す
次を継承してくれる可能性のある方に、どんどん当たっていく事にしました。
まずは少しでも同時進行でタイムロスを減らせればと思います。 - 書籍化して国立国会図書館に所蔵。
世の中に流れている間違った情報を訂正していくためには、書籍発刊・論文執筆・実質的な活動が必要であるという情報にたどり着いた為、その一環として書籍発刊を目指すことにしました。
書籍化-案1
本覚克己流和を極めた父を持つ家族視点というよりも、子供である私視点での出来事や考察・仮説など。今改めて考えても不思議な家庭でした。子供の頃はどこの家庭もそうなのかと思っていました
書籍化-案2
私が子供~学生時代に父から聞いた・偶然見た・体感した人間の常識を超えた父の前触れの無い行動とそれに対する仮説
書籍化-案3
まだどこまで掲載して良いのか迷っていますが、大津先生からの指導だったものです。
自分の子供・孫に自家伝来の古武道を学ぶ基礎力を密かに教え込む方法です。
仮説ですが、現代人が自然と忘れた本来人間が持っている本能の開花にも繋がる可能性(仮説)です。
私が40代の時に一番弟子の方に取材してわかったものです。
大津先生→一番弟子、父・曠作→私であり、一番弟子の方とある行動が私と同じである事に笑ってしまった事があります
書籍化-案4
重要:実際の技を検証していて考察と気づいた点
当時の父や同門者は軽々と出来た技の流れが、なぜ現代人には出来ないのか。
気付いた点を考察として表記したいと思います。
- 50年後・100年後も続く仕組みを作る
修武堂の小山様とも一致した意見なのですが、仮に一時失伝する津軽の流派があったとしても、その先の未来の人が復活を試みた時に復活できる仕組み作りをしたいと考えています。
今だからこそやらなければ、未来の人にとってはおとぎ話のような雲を掴むようなモノになりかねません。
人間の底知れぬ可能性を網羅した叡智を結集したものが古武術・古武道であり、自然消滅させてしまうのはとても勿体ないと考えております。
実際に技を検証して思うのは、人間の動きの連続性を考え抜いた智慧に日本人とは凄いなと改めて感服してしまいます。
この作業は実験的に始めて行ければと思っております。 - 津軽または青森県内の古武術・古武道を伝統文化の認定を目指す
修武堂の小山様の長年の悲願でもありますが、半世紀以上前から津軽の古武術師範の方々が伝統文化にしようと奔走しても未だに叶っていないと伺いました。
どうすれば良いのか思案からトライアンドエラーに臨みたいと思っております。
※変わり者の私にいつもは何でも協力してくれる家内からも、コンコンと説教されています。
「また武道の検証やってるの?今ほかにやることあるんじゃないの?」と。
仕事しながら、検定試験の勉強しながら、TVのニュースを観ながら、食事中にお箸を持ちながら、スーパーで買い物しながら店内で無意識に腕を動かしながら検証しています。
家内には何をやっているのかバレています。
父も同じように検証を重ねていたから何を質問しても即答できたのだろうと感慨深い思いです。
私事ですが、そういう肩身の狭い思いもしています。
ある意味、現代において古武道を継承し続けるには県などそれなりの補助が無いと単なる趣味と捉えられてもおかしくないのだなと実感じております。
因みに青森県は遅れているのか教育委員会から不可が長年続いているとか。
(1)長年の私の考えとは
当流派の情報が出来る限り正しく静かに歴史の幕を下すのは致し方ない事であり、私は関わらないと長年考えておりました。
しかし実際には違う方向へ進んでいる事に気が付き始めました。
(2)実情に危機感を覚えた
近年、津軽の伝承文化 本覚克己流和に関して正しいとは思えない情報がウィキペディアを含めて日本中に流布している多々あるホームページなどにて現状を知る事が増えている事に気づきました。
因みに私の知り得る範囲となりますが、大津師範直系の最後の継承者はコロナ過まで元気にご存命でした。
お元気な時期に一度直接取材もしております。
(3)当流派を研究されている方へ
当流派の術を古文書などで研究されている方もいらっしゃると思います。
どうぞ、そのお気持ちの中に当流派の代々の師範の方々へ尊敬の念を持った上で研究して頂けると幸いでございます。
(4)私の活動動機とは
本来は自分自身が目立つ事は全く好まない性格です。
しかしこれも自分の使命の一つと思い、少しでも亡き父が出来なかった事の実現を通しての親孝行と大津先生の間違った情報を修正し、当流派を作った先人に敬意を持って私が出来るところまで進め、次の方へバトンタッチできればと思っております。
私が幼少の頃から父の活動を見て、当流派の表話・裏話を楽しく聞いて・体感し・質疑応答の繰り返しから得た知識などを通して、少しでも正しい情報として後世に残したいと思いで無償活動を開始しました。
私が小学生の頃に何度か大津育亮師範にお会いした事、当家にお出でになられた事もあります。
写真をご覧になられた事のある方はわかると思うのですが、その立ち振る舞いの凛としたお姿は子供の私でも魅了されるものでした。
津軽伝承の古武術 本覚克己流和の情報を可能な範囲で精査し、私の生あるうちにやらなくてはならないものとの思いです。
どうしても時間が経ってしまっているため、ある程度でもまとめるのに相応の時間はかかるであろうと想像しております。
(5)当流派の公開範囲とは
武術をされている方ならわかると思いますが、基本的には具体的な術の公開は致しておりません。
また、許状の公な公開は致しませんし、他所に保管して頂いております。
許状の公開をしない理由は、武術をされている方なら気づくと思いますが、このデジタル社会においては簡単に複製が可能ですので、それを防ぐ意味からです。
(6)今まで一切身を隠していた理由とは
私個人としては2年先まで自身の人生計画があったのですが、関係者の高齢化からどんどん亡くなっていき私の知る範囲では誰も居なくなってしまいました。
この流派は秘匿性が高いため、私だけの意志では勝手な行動とも考えられ怖くて手を出せませんでした。
「柴田曠作の息子が本覚克己流和を売った」と捉える方がでた場合、その釈明に時間を費やされる事を想定し一切身を隠しておりました。
しかし私が亡くなったら、多少なりとも直接習った・直接当流派の話を聞いた者が誰も居なくなってしまうという時間が無い事を肌で感じておりました。
そこにふっと連絡を頂き現れたのが(数年ぶり?)修武堂の小山様でした。
それ以前より、私は普段TVを観る事は殆ど無いのですが、何故かTVのスイッチを入れると、偶然にもTVモニタの向こうには修武堂の小山様が登場し活動している事が多く、「あれ?小山さんってTVの人だっけ?」と登場している事が当たり前になっていたのは今でも不思議です。
そこで自身の計画を後ろにスライドしてでも優先事項とする事にしました。
小山様や故・加川様と出会わなかったら、今活動を開始することは100%無かったと思います。
そして、不思議と父に背中を押されたかのように2025年に入り、未来を憂いた私がそこに居り自然と体が動き始めていました。
そして何故か不思議な出会いが多々続いている現在であることも記しておきたいと思います。
(7)情報収集に関するご協力のお願い
情報収集に際してお願いする事がありましたら、何卒ご理解・ご協力を頂きたく宜しくお願い申し上げます。
希望する情報としましては、
- 過去に大人になってから習ったことがあるご本人やご家族様の消息またはその時代の写真など
- 古文書のデジタル・アナログを含む資料
- 当時の映像(演武・練習風景)に関するのデジタル・アナログを含む資料
- 1970年 日本万国博にて日本武道祭がお祭広場で開催され、中央で演武を行っている映像。個人撮影された方が居れば有力と考えております。NHKさんでも探せませんでした。
- 1966年 NHK朝の連続テレビ小説「おはなはん」、松竹映画「おはなはん 第一部・第二部」を実写または配信などを含めて見れる方法・ウェブサイトなど。当流派の方々多数が出演されたとの情報を得ました。
- 津軽に伝わる当流派で使用していた可能性のある武具
など様々です。
以上となります。
ご高覧頂きましてありがとうございました。