Secret Martial Art of Tsugaru  —  Since the Edo Period

本覚克己流和 ほんがく こっきりゅう やわら 柴田伝・保存会

本覚克己流和(ほんがくこっきりゅうやわら)は、青森県津軽地方に伝わる柔術・古武術です。 当サイトは、本覚克己流和(柴田伝)保存会の公式サイトとして、資料・証言・活動記録を整理し、後世へ伝えることを目的としています。

中央:第十一代宗家 故・大津育亮(おおつ やすすけ)師範
左:故・柴田嚝作(しばた こうさく)三番弟子/次代を託された人物
右:当時、二番弟子の方と推測 / 撮影:一番弟子の方と推測

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本覚克己流 書籍刊行
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「秘匿の柔術」と、いわれてきた——

津軽のやわら

柔術 本覚克己流

じゅうじゅつ ほんがくこっきりゅう

秘匿の柔術ゆえに語られてこなかった、柴田家に伝わる記憶・資料・証言の一端。

振り返ってみると、自分の力だけでこの一冊を書き上げたという感覚はあまりありません。

今回の活動を始めてから約1年数か月余り。長い時間を調査に費やす中で、人との出会いや資料との巡り合わせなど、不思議なくらい出来事が重なりました。私が無理に何かを完結させようとしたというより、必要なものが向こうからやってきて、それに導かれるように調査と執筆が進んでいったように思います。

発刊直前には、それまで書いてきたものの全体構造そのものを組み直すことになり、かなり苦しい作業にもなりました。
それでも最後に出来上がったものを見ると、無理に飾ったものではなく、私が伝えたかったことがそのまま残った一冊になったように感じています。

私には特別な文才があるわけではありません。
それでもここまで辿り着けたことを思うと、何かに背中を押され、後押しされながら書き終えた一冊だったのではないか——今はそんなふうに感じています。

ここまで支えてくださった方々と、多くのご縁に、改めて感謝しています。

  1. [書ききれなかった内容を「追加内容」として正誤表ページに掲載中]
    001.「知格之段・腕流」は、なぜ一丁目一番地なのか?
    002.「表」と「裏」の違いとは? を追加しました。
    kindleの仕様都合から新しい項目を増やせないためです。お知らせ・正誤表・追加内容は本書後半にアドレスがあります。 
  2.   [正誤表が書籍に反映されました。  2026.08.09]
    反映方法は本書後半のアドレスの正誤表に記載しています。
  3. [専用機器は不要でKindle for Windowsまたはブラウザで読めます。]
    iOS, Android, PC/Mac版があります。
    方法を見に行く→

技を記した文書は、著者の知らないところで残されていた。
それにもかかわらず、父は長年、繰り返しこう語っていた。——

「教科書のようなモノは無い!」

著者が初めて本覚克己流の「技の文書」を手にしたのは、2025年春のことだった。
そこには技の名称があり、手順があり、挿絵まで残されていた。 

では、なぜ父は亡くなるまで「教科書は無い」と言い続けたのか。
そしてなぜ、その文書を読んだだけでは、父から伝えられてきた本覚克己流の実伝には届かないのか。 

ここから、360年以上にわたり秘匿されてきた本覚克己流の、これまでほとんど外部に知られることのなかった世界が見え始めます。 


◆ 360年以上秘匿されてきた流派に、何が残されていたのか

本覚克己流は、長く「秘匿の柔術」として伝えられてきました。  

本書では、現存する「技の文書」、柴田家に残された記憶、関係資料、証言を一つずつ照らし合わせながら、これまで表に出ることのなかった重要な部分を明らかにしていきます。 

文書に記された技の名称と手順。
伝えられていた膨大な技数と修行体系。
挿絵に施されていた、実伝をそのまま残さないためと考えられる仕掛け。
そして、文書だけを読んでも本当の技には届かない理由。 

 なぜ、このような伝え方が必要だったのか。  

残された資料と実伝との間にある違いを追うことで、本覚克己流が何を秘匿し、どのように伝えようとしていたのか、その一端に迫ります。


◆ 文書にも残らない「秘匿の鍛錬」

本覚克己流には、技の文書だけでは説明できないもう一つの世界がありました。
父が大津育亮先生から伝えられたと語っていたのが、「次の時代の武人を育てるための秘匿の鍛錬」です。  

著者自身、その一部を鍛錬だとは知らされないまま、幼少期から青年期にかけて生活の中で受け続けていました。
その意味に気づいたのは、ずっと後になってからでした。  

具体的に教わった記憶のない動きが、考えるより先に身体から現れる。
ところが、それを自分の意思でもう一度再現しようとしても、同じようにはできない。 

なぜ身体が先に動いたのか。
なぜ意識して再現することができないのか。

 文書にも口伝にも十分には残らない、身体そのものへ伝えるための鍛錬とは何だったのか。
著者自身に起きた不思議な体験を手がかりに、その姿をたどります。


◆ 秘匿されたものは、残さなければ消えてしまう

秘匿されてきたものには、大きな矛盾があります。 

守るために語らなければ、やがて誰も知らなくなる。
記録しなければ、最後には「何もなかったこと」になってしまう。  

父から聞かされてきた内容には、容易に口外できないものが数多くありました。 その一方で、すべてを秘匿したまま時代が過ぎれば、本覚克己流が何を伝え、何を守ろうとしてきたのか、その痕跡そのものが失われてしまいます。  

著者は2025年から約15カ月にわたり、残された資料、証言、家族の記憶、自身の体験を一つずつ確認しました。 明かしてはならない技法そのものは明かさない。
しかし、360年以上秘匿されてきた流派に何が存在し、どのような考えのもとで伝えられてきたのか。その重要な一端だけは、失われる前に残す。 

本書『柔術 本覚克己流』は、その境界を探りながら初めて一冊にまとめた記録です。


※本書は、柴田家に残る記憶・資料・証言と、著者自身の体験に基づく一つの記録です。他の方々に伝わる記録や認識を否定するものではありません。具体的な技法を再現するための実用書でも、流派全体の完全な通史や、確定した全系譜を示すものでもありません。

情報収集に関するご協力のお願い

Information Request

情報収集に際してお願いしたい事項は下記のとおりです。何卒ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
当保存会では、資料の所蔵者・権利者の意思を尊重し、ご提供いただいた写真・映像・文書等の資料、または閲覧・複写を許可いただいた資料について、許可なく転載・掲載・公開・第三者提供を行うことはありません。
資料は、研究・記録整理の目的で慎重に取り扱います。

本覚克己流和へ希望する情報まとめ
  1. 「本覚克己流」関係者の昔の証言
  2. 過去に大人になってから習ったことがあるご本人やご家族様の消息またはその時代の写真など
  3. 古文書のデジタル・アナログを含む資料
  4. 当時の映像(演武・練習風景)に関するデジタル・アナログを含む資料
  5. 1970年の日本万国博覧会にて開催された日本武道祭において、当流派関係者が演武した可能性のある映像・写真・記録資料を探しております。
    資料をご提供いただいた場合、または閲覧・複写を許可いただいた場合でも、所蔵者・権利者の許可なく、公開・転載・掲載・第三者提供を行うことはありません。
  6. 津軽に伝わる当流派で使用していた可能性のある武具
  7. 止心流・真極流に関する情報
  8. 宮川夢仁斎秀正(秀政)に関する情報

出来事

Chronicle
発 見

大津育亮先生のお墓に辿りつきました。どっしりとした大きなお墓でした。宮本源五郎先生のお墓がまだ見つかっていませんが、これも未来の人に託そうかな。おおよその場所の見当までは行き着いています。

NEWS

仕事と執筆に追われるなかで大きな情報が飛び込んできました。
でも第一回の書籍発刊には間に合わないので、時期をみて電子書籍に追加できればと思います。

制作中

ここ2ヶ月ほどになりますでしょうか。寝食を忘れて執筆活動を進めております。
Kindleの電子書籍で発刊予定ですが、電子書籍作りは初めてなので無事に成功することを祈りながらです。
文字を書けば良いという訳ではなく、多方面に問い合わせたり版権や引用の確認をとったりと以外と外部との接触が多いものです。
学びながら、デジタル作業のはずがアナログ感満載で進めております。もう暫くとはまだちょっと遠いですが、体調に気を付けながら進めます。
次の作業が待っているので、ゆっくりとはしていられません。

思う自分事

活動を始めて早や一年。昼夜、夢寝の間も問わず父と心で語り合い、今もふとした瞬間に記憶や気づきが映写機からの映像のように降ってきます。振り返れば遠回りでも一旦立ち止まったのが正解でした。本覚克己流のあらゆる面の奥深さに驚かされます。

私一人では決してここまで辿り着けませんでした。支えてくださった沢山の皆様に、心より深く感謝申し上げます。

不思議なご縁

当初は調査対象外だった斎藤茂兵衛師範。昨年10月、某歯科先生から情報を得て着手したものの難航。そこへ『前田光世物語』の情報に触れた瞬間、再び斎藤師範の名が浮上。行き詰まったタイミングでの再会に、単なる偶然ではない不思議なご縁を感じます。感謝。

思う自分事

父に限らず当門人の方々は、本覚克己流の事を話す時には自然と一点の曇りもなく真剣そのものだった事を思い出します。質問であっても間違った認識で質問すると父以外の方からも怒鳴られました。それだけ真剣だったのでしょう。

私も少なからずも、本覚克己流のお話をする際には真剣勝負でお話していこうと改めて襟を正す思いです。もちろん失敗談などは笑いながらで。

発 見

先日、小田原図書館に所蔵されている古文書に乱丁を見つけ、問い合わせたところ、大変詳しく調べていただきました。調査の結果、著者である藤田西湖氏の間違いか、あるいは原本そのものが誤っている可能性があるとのこと。「藤田西湖文庫」として貴重な資料となっている都合から、あえて修正はせず「そのままの形で保存する」という結論に至ったそうです。

現在、私が進めている書籍の出版(恐らく電子書籍)についてもご相談したところ、「間違いを指摘する形での表記であれば掲載して問題ない」と、温かく丁寧な回答をいただきました。私が存命のうちに未来の人に向けて、正解と間違いを提示できそうでホッと胸をなでおろしています!

個人出来事

沢山の方の特技に助けられています。辿り着いた360年前の語り。古文書をAIで現代語訳すると、添田氏が隣で語りかけてくるような不思議な感覚に✉️✨

父の証言を辿る「仮説推理と実証見分」の日々闘い。どこかにきっとあると信じた、探し求めた言葉を偶然見つけました。一歩ずつ、皆様と一緒に歩む探究の道に感謝!

個人出来事

2025年が過ぎようとしています。今年は特にハードな年でした。3月〜4月頃からスタートして一日も休まず本覚克己流について何かしらの活動をしていました。情報の欠片が消えてしまう前に動き切らなければ、という思いです。

個人出来事

先日、添田儀左衛門貞俊と津軽玄蕃政朝のお墓に行ってきました。論文にお寺の名称もあったので探しやすく、住職の方がわざわざ案内してくれました。なんとも言えない荘厳な空気を感じました。個人的に驚く発見もありました。

添田儀左衛門貞俊のお墓

添田儀左衛門貞俊のお墓

津軽玄蕃政朝のお墓

津軽玄蕃政朝のお墓

個人出来事

時間を作って、本覚克己流の情報の小さな欠片を手掛かりに調査行動。今ならばギリギリ本覚克己流の情報が津軽のあちらこちらに点在しているように思います。

自己管理

当流派の調査を継続する中で、資料整理や検証作業に多くの時間を費やす日々が続いております。限られた時間の中で進める難しさを感じつつも、一つひとつ丁寧に確認することを大切にしています。

今後も無理のない形で、調査方法や整理の進め方を見直しながら、慎重に取り組んでまいります。

個人出来事

堀越城跡となりの旧石戸谷家住宅にて、弘前市教育委員会文化財課からの依頼で「本覚克己流和・林崎新夢想流居合・卜傳流」の演武を行いました。本覚克己流和は、大学生と高校生も演武に参加し、観客と一体感のある和やかな雰囲気の中での演武となりました。

堀越城跡旧石戸谷家住宅での演武
個人出来事

9月14日(日)11〜12時と14〜15時、国重文の武家屋敷笹森家住宅にて「卜傳流・林崎新夢想流居合・本覚克己流和」の演武を行いました。本覚克己流和においては、大学生と高校生も演武に参加。昔はこれが日常だったのだと思うと感慨深いものを感じました。

個人出来事

少しは頑張っている証を頂きました。スマホの悪い利用やPCのキーボード使い過ぎで過負担だった手首に、武術の検証作業が加わる事で手首がオーバーヒート。尺骨付着部断裂と診断され少しは頑張っている証を頂きました。

家内と2人で使っているPC9台のうち7台をwindows10→11、オンライン通話テストまで途中。なかなか前進できないもどかしさを感じています。

更新情報

Updates
(2026.08.22)書籍情報を更新しました
(2026.06.24)一部加筆・修正を加えました。
(2026.06.21)一部加筆・修正を加えました。
(2026.04.05)「個人的に知りたい情報まとめ」を新たに追加しました。
(2026.03.29)「情報収集に関するご協力のお願い」へ追加しました。
(2026.02.01)多少の文言の追加修正をしました。
(2025.09.13)WEBの文字表現の細部修正。
(2025.07.22)「書籍制作に向けて質問を募集します」を作りました。
(2025.07.07)ホームページ全体の整理をしました。
(2025.07.01)「出来事」項目を追加しました。
(2025.06.21)「活動目的」書籍化-案4を追加しました。
(2025.06.18)「活動目的」に1番・2番に私が目指すことを追加しました。
(2025.06.06)「情報収集に関するご協力のお願い」項目を増やしました。