仕事と執筆に追われるなかで大きな情報が飛び込んできました。
でも第一回の書籍発刊には間に合わないので、時期をみて電子書籍に追加できればと思います。
本覚克己流和 ほんがく こっきりゅう やわら 柴田伝・保存会
本覚克己流和(ほんがくこっきりゅうやわら)は、青森県津軽地方に伝わる柔術・古武術です。 当サイトは、本覚克己流和(柴田伝)保存会の公式サイトとして、資料・証言・活動記録を整理し、後世へ伝えることを目的としています。
中央:第十一代宗家 故・大津育亮(おおつ やすすけ)師範
左:故・柴田嚝作(しばた こうさく)三番弟子/次代を託された人物
右:当時、二番弟子の方と推測 / 撮影:一番弟子の方と推測
確認事項をご確認ください
「秘匿の柔術」と、いわれてきた——
柔術 本覚克己流
秘匿の柔術ゆえに語られてこなかった、柴田家に伝わる記憶・資料・証言の一端。
Kindleの購入ページを見に行く
技を記した文書は、著者の知らないところで残されていた。
それなのに父は長年、繰り返しこう語った——
「教科書のようなモノは無い!」
著者が初めて「技の文書」を手にしたのは、2025年春のことだった。
技の名称も、手順も、挿絵も、確かに記されている。
ではなぜ父は、「教科書は無い」と亡くなるまで言い続けたのか。
なぜ、その文書だけでは、父から教えられた本覚克己流の実伝に届かないのか。
◆ 本書で追う二つの謎
(1)360有余年、秘匿の柔術といわれてきた流派に残された「技の文書」の正体
柴田家に残る記憶・資料・証言をたどりながら、その文書の正体、技数、修行体系、挿絵に隠された仕掛けを通して、流派の核心部分となる最重要な一端に迫ります。
(2)次の世代に武人を育てるための「秘匿の鍛錬」と、身体に残ったもの
父が、大津育亮先生から伝えられたと語っていた「次の時代の武人を育てるための秘匿の鍛錬」。
著者は、それが鍛錬であることさえ知らされないまま、幼少期から青年期にわたり、生活の一部として受け続けていました。
そして後年——
具体的に教わった記憶のない動きが、意識より先に身体から現れます。
なぜ、考える前に身体が動いたのか。
なぜ、自分の意思では再現できないのか。
文書や口伝だけでは表しきれない、身体に残された記憶をたどります。
◆ 著者と94歳の母が抱き続けてきた思い
著者の母は、父が大津育亮先生から受けた頼まれ事の行く末を、長年心配し続けていました。
著者が、現在の活動状況を母に伝えると、2026年で94歳になる母は、当時を思い出したかのように喜びました。
父が果たせなかった思いと、母が抱え続けてきた大津先生からの依頼を果たしたいという思いを、失われる前に記録として残すことも、本書を刊行した大きな理由の一つです。
◆秘匿は、残さなければ「何もなかったこと」になる
秘匿されてきたものは、語られず、記録にも残されなければ、やがて存在しなかったものとして扱われてしまいます。
父から聞かされてきた話は、あまりにも重大で、根拠のないまま口外できるものではありませんでした。
しかし、すべてを秘匿したままにすれば、父が受けた教えも、何もなかったことになってしまいます。
著者は2025年から15カ月にわたり、資料・証言・記憶を一つずつ確認して執筆まで辿りつきました。
明かしてはならない技法は明かさず、それでも存在した事実と、そこに込められた思いだけは残す。
本書は、その線引きを探し続けた末にまとめた、柴田家に残る一つの記録です。
※本書は、柴田家に残る記憶・資料・証言と、著者自身の体験に基づく一つの記録です。他の方々に伝わる記録や認識を否定するものではありません。具体的な技法を再現するための実用書でも、流派全体の完全な通史や、確定した全系譜を示すものでもありません。
※本書は電子書籍のみの刊行です。誤字脱字や著者の誤認識が確認された場合は、訂正内容を正誤表に記載します。
※電子書籍に表示や動作の不具合があった場合は、端末やKindleアプリを再起動したうえで、改善しなければAmazonカスタマーサービスへ連絡してください。その際は、書籍名、使用端末、不具合の箇所や症状を伝えてください。
情報収集に関するご協力のお願い
Information Request
情報収集に際してお願いしたい事項は下記のとおりです。何卒ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
当保存会では、資料の所蔵者・権利者の意思を尊重し、ご提供いただいた写真・映像・文書等の資料、または閲覧・複写を許可いただいた資料について、許可なく転載・掲載・公開・第三者提供を行うことはありません。
資料は、研究・記録整理の目的で慎重に取り扱います。
- 「本覚克己流」関係者の昔の証言
- 過去に大人になってから習ったことがあるご本人やご家族様の消息またはその時代の写真など
- 古文書のデジタル・アナログを含む資料
- 当時の映像(演武・練習風景)に関するデジタル・アナログを含む資料
-
1970年の日本万国博覧会にて開催された日本武道祭において、当流派関係者が演武した可能性のある映像・写真・記録資料を探しております。
資料をご提供いただいた場合、または閲覧・複写を許可いただいた場合でも、所蔵者・権利者の許可なく、公開・転載・掲載・第三者提供を行うことはありません。 - 津軽に伝わる当流派で使用していた可能性のある武具
- 止心流・真極流に関する情報
- 宮川夢仁斎秀正(秀政)に関する情報
出来事
Chronicle
ここ2ヶ月ほどになりますでしょうか。寝食を忘れて執筆活動を進めております。
Kindleの電子書籍で発刊予定ですが、電子書籍作りは初めてなので無事に成功することを祈りながらです。
文字を書けば良いという訳ではなく、多方面に問い合わせたり版権や引用の確認をとったりと以外と外部との接触が多いものです。
学びながら、デジタル作業のはずがアナログ感満載で進めております。もう暫くとはまだちょっと遠いですが、体調に気を付けながら進めます。
次の作業が待っているので、ゆっくりとはしていられません。
活動を始めて早や一年。昼夜、夢寝の間も問わず父と心で語り合い、今もふとした瞬間に記憶や気づきが映写機からの映像のように降ってきます。振り返れば遠回りでも一旦立ち止まったのが正解でした。本覚克己流のあらゆる面の奥深さに驚かされます。
私一人では決してここまで辿り着けませんでした。支えてくださった沢山の皆様に、心より深く感謝申し上げます。
当初は調査対象外だった斎藤茂兵衛師範。昨年10月、某歯科先生から情報を得て着手したものの難航。そこへ『前田光世物語』の情報に触れた瞬間、再び斎藤師範の名が浮上。行き詰まったタイミングでの再会に、単なる偶然ではない不思議なご縁を感じます。感謝。
父に限らず当門人の方々は、本覚克己流の事を話す時には自然と一点の曇りもなく真剣そのものだった事を思い出します。質問であっても間違った認識で質問すると父以外の方からも怒鳴られました。それだけ真剣だったのでしょう。
私も少なからずも、本覚克己流のお話をする際には真剣勝負でお話していこうと改めて襟を正す思いです。もちろん失敗談などは笑いながらで。
先日、小田原図書館に所蔵されている古文書に乱丁を見つけ、問い合わせたところ、大変詳しく調べていただきました。調査の結果、著者である藤田西湖氏の間違いか、あるいは原本そのものが誤っている可能性があるとのこと。「藤田西湖文庫」として貴重な資料となっている都合から、あえて修正はせず「そのままの形で保存する」という結論に至ったそうです。
現在、私が進めている書籍の出版(恐らく電子書籍)についてもご相談したところ、「間違いを指摘する形での表記であれば掲載して問題ない」と、温かく丁寧な回答をいただきました。私が存命のうちに未来の人に向けて、正解と間違いを提示できそうでホッと胸をなでおろしています!
沢山の方の特技に助けられています。辿り着いた360年前の語り。古文書をAIで現代語訳すると、添田氏が隣で語りかけてくるような不思議な感覚に✉️✨
父の証言を辿る「仮説推理と実証見分」の日々闘い。どこかにきっとあると信じた、探し求めた言葉を偶然見つけました。一歩ずつ、皆様と一緒に歩む探究の道に感謝!
2025年が過ぎようとしています。今年は特にハードな年でした。3月〜4月頃からスタートして一日も休まず本覚克己流について何かしらの活動をしていました。情報の欠片が消えてしまう前に動き切らなければ、という思いです。
先日、添田儀左衛門貞俊と津軽玄蕃政朝のお墓に行ってきました。論文にお寺の名称もあったので探しやすく、住職の方がわざわざ案内してくれました。なんとも言えない荘厳な空気を感じました。個人的に驚く発見もありました。
添田儀左衛門貞俊のお墓
津軽玄蕃政朝のお墓
時間を作って、本覚克己流の情報の小さな欠片を手掛かりに調査行動。今ならばギリギリ本覚克己流の情報が津軽のあちらこちらに点在しているように思います。
当流派の調査を継続する中で、資料整理や検証作業に多くの時間を費やす日々が続いております。限られた時間の中で進める難しさを感じつつも、一つひとつ丁寧に確認することを大切にしています。
今後も無理のない形で、調査方法や整理の進め方を見直しながら、慎重に取り組んでまいります。
堀越城跡となりの旧石戸谷家住宅にて、弘前市教育委員会文化財課からの依頼で「本覚克己流和・林崎新夢想流居合・卜傳流」の演武を行いました。本覚克己流和は、大学生と高校生も演武に参加し、観客と一体感のある和やかな雰囲気の中での演武となりました。
9月14日(日)11〜12時と14〜15時、国重文の武家屋敷笹森家住宅にて「卜傳流・林崎新夢想流居合・本覚克己流和」の演武を行いました。本覚克己流和においては、大学生と高校生も演武に参加。昔はこれが日常だったのだと思うと感慨深いものを感じました。
今回は午前と午後の内容を違えた
— 武術研究稽古会 修武堂 (@shubudo21) September 14, 2025
午前は
古武道とはどのような世界か
伝書や古写真をプロジェクターで投影して解説
午後は
武家住宅内外での
弘前藩士の礼法と護身法を解説付き実演
どちらも林崎新夢想流居合、本覚克己流和、卜傳流剣術を室内や野外で解説つき演武を
場が変わっても技ができるかと https://t.co/beQhZNzIEV
少しは頑張っている証を頂きました。スマホの悪い利用やPCのキーボード使い過ぎで過負担だった手首に、武術の検証作業が加わる事で手首がオーバーヒート。尺骨付着部断裂と診断され少しは頑張っている証を頂きました。
家内と2人で使っているPC9台のうち7台をwindows10→11、オンライン通話テストまで途中。なかなか前進できないもどかしさを感じています。
更新情報
UpdatesNHK国際放送「NINJA TRUTH」
Media
NINJA TRUTH
津軽古来の武芸「本覚克己流和」が、NHK国際放送「NINJA TRUTH」にて紹介されました。
かつて青森県津軽地方を治めた弘前藩には、「早道之者(はやみちのもの)」と呼ばれる忍者集団が約200年にわたり存在しました。弘前藩の忍び「早道之者」が修行した武芸「本覚克己流和」の歴史と実伝を、私と修武堂の小山先生と修武堂有志の方々が実演・紹介しております。
※海外向け番組のため、日本語はありません。
NHK国際放送ホームページを見る
沢山の方にご協力を頂き、「月刊 秘伝 2025年 11月号 武道・武術の秘伝に迫る」にちょっと顔を出させていただきました。
活動開始の経緯と理由
Background(1)これまで沈黙を守ってきた理由
私は、第十一代 大津育亮先生から「本覚克己流の今後のことについて大切な思いを託された」故・柴田嚝作(しばた こうさく)の長男です。
父から流派の表裏の話を聞き、大津先生直伝の育成法で不思議な身体力も体験して育ちましたが、長年活動は控えてきました。この流派が持つ「秘伝」という秘匿性の重みに私が関わって良いのだろうかと何よりも恐れていたためです。
(2)活動開始を決意した理由
本来は静かに過ごすことを好む性分であり、流派の歴史もいずれ静かに時の流れに任せるべきだと考えていました。
しかし長年、インターネット上などで、史実とは異なる情報が広まっていくのを目の当たりにしました。特に、私が知る関係者が亡くなったことで「後継者を欠き、途絶えた」かのように語られる現状に、強い危機感を覚えています。(※幼少期〜少年時代に何度かお会いした事があり、凛とした存在感のある方でした)
このままでは、真実が誰にも知られることなく、誤った情報だけが歴史として残ってしまいます。私がこの世を去れば、父から直接見聞きしたことを知る者は誰もいなくなってしまう──。それが活動のきっかけになりました。
-
大津先生への敬意
私にとっての一番の目的です。もうじき半世紀になりますが大津先生がお亡くなり、本覚克己流和は「後継者を欠き、途絶えた」と語られることがあります。しかし、大津先生は後継への道筋を示された一方、本覚克己流和の行く末を最後まで案じておられた。すべての事柄が表に出ることなく、静かに進められていたため、多くの方がその経緯をご存じないのは無理なからぬことと存じます。私の活動できる範囲となりますが事実と異なる情報によって、大津師範のお名前やご功績に一点の曇りもあってはならない。その思いから、ここに事実を記させていただきました。
本覚克己流和は、古い歴史をもつ武道であるため、関わってきた人や家系によって、さまざまな解釈や認識の違いがあると思います。 本書は、それらの違いを否定するものではありません。 違いは違いとして受け止めたうえで、あくまでも柴田家に伝わる情報という視点から記したものです。 -
武術の復元に向けて
「自分の代で、一体どこまでこの技を復元できるのだろうか」と、暗中模索の日々が続いておりました。しかし、2025年6月下旬、新風館の河野敏博先生が遠路はるばる弘前までお越しくださったことが、大きな転機となりました。先生との対話の中で、忘れかけていた父との稽古の記憶が鮮やかによみがえり、疑問だった箇所の霧が晴れるように、技の再構築が進んだのです。このご縁を力に、古文書に記された技の復元を、一つひとつ丁寧に進めてまいりたいと考えております。
※現在の実質的な悩みは多少なりとも柔術経験のある検証稽古相手を確保することが限られている点、もう2年目に入ったので今年からは自分の人生の目標も進めなくてはならず全てにおいて時間確保が厳しくなって来ていることです。 -
未来へ繋ぐために。書籍化という夢
この探求の道を、私一人で終わらせるのではなく、何かの形で次代へと繋いでくださる方がいれば、この活動を未来へ託せたらと願っております。
なお、外部機関・個人・団体が所蔵する写真・映像・資料については、所蔵者・権利者の許可なく掲載・転載することはありません。掲載が必要な場合は、必ず事前に確認いたします。
- 大津育亮先生、本覚克己流和を市または県での顕彰を期間限定で挑戦の模索 大津育亮先生、本覚克己流和を知れば知るほど顕彰の価値が十分すぎるほどあると認識するようになりました。 そこで、書籍発刊後には期間限定で市または県での顕彰に挑戦できればと試行しております。
※皆様への感謝と、日々の探求
この活動は、私一人の力では到底進めることはできません。資料のご提供や温かい励ましのお言葉をくださる皆様、そして、呆れながらも静かに見守ってくれる妻に、この場を借りて心より感謝申し上げます。
活動の目的と方針
Mission & Policy(1)活動の根底にある思い
この活動は、先人たちが守り伝えてきたものを、私が活動できる範囲でせめて曇りのない形で歴史に刻みたいという思いから始まりました。
私にとって、この活動は以下の意味を持っています。
(1)[先人への敬意] 大津育亮先生の誤解を解き、流派を築いた先人たちに敬意を捧げます。
(2)[次代への責任] 次の代の方々が歩みやすいよう道を整えます。
(3)[父への親孝行] 亡き父が果たせなかった思い(流派の繁栄)を少しでも形にすること。電子書籍発刊、「大津育亮先生と本覚克己流和」を顕彰へ挑戦
(父がなぜ流派の繁栄に積極的に動けなかったのかという長年の疑問の答えが、今の私の原動力の一つになっています。時間は掛かっていますが時代を紐解いていくと父の謎めいた行動が見えてきたように思います。今では仮説でしか表現できませんがそれも書籍に記せればと思います。)
(2)情報の公開範囲について
本覚克己流和の具体的な「術理(技の詳細)」につきましては、公開を控えております。
また、父が拝領した「許状」も公に掲示いたしません。これは、デジタル技術が発達した現代において、安易な複製や悪用を防ぎ、流派の正統性を守るための責務であると考えているためです。(許状そのものは信頼できる場所に厳重に保管しております)
何卒、ご理解いただけますようお願い申し上げます。
(3)当流派を研究されている皆様へのお願い
古文書などを通じて、本覚克己流和を探求してくださっている皆様の存在を、大変心強く感じております。誠にありがとうございます。
皆様の熱心な探求の中に、どうか、この流派を築き、守り伝えてこられた代々の師範方への敬意を、少しだけ心に留めていただけましたら幸いです。そのお気持ちが、術理の奥にある精神へと繋がる道しるべになると信じております。
ご高覧頂きましてありがとうございました。